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和敬ニューイヤーコンサート2016-上質な室内楽と講演で大満足!ノエ乾さんはやっぱり凄かった!

2016/01/23
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約 4 分

こんにちは、音楽レポーターの金川泰典です。

今日は1/17に行われた「和敬ニューイヤーコンサート」のレポートをお届けします。

上質なお話と演奏を堪能し、昨年に引き続いて満足度の高い公演になりました。

和敬ニューイヤーコンサートについて

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和敬塾とは、都内にある学生用の男子寮。

村上春樹を筆頭に、数多くの著名人を排出している名門寮のことです。

その和敬塾出身のメンバーで、

オーストリアのニューイヤーコンサートのようなイベントをやろう

ということで立ち上げたのが、この和敬ニューイヤーコンサートなんだそうです。

(ちなみに僕は和敬塾とは関係なく、知人の縁でご招待いただいてます。)

 

出演者は日本にルーツを持つ、海外の演奏家です。

昨年に引き続いて出演のノエ・乾さん(ヴァイオリン)と、碓井俊樹さん(ピアノ)。

そしてモナ=飛鳥・オットさん(ピアノ)は、最近メディアでも人気のアリス=紗良・オットさんの妹さんです。

若手を中心として、なかなか豪華な顔ぶれとなった演奏会でした。

第1部、中野雄さんのお話

新春記念公演ということで、まずは中野雄さんのお話から。

中野さんはケンウッド取締役から音楽プロデューサーになった方で、著書多数。

僕もCD評論本を何冊か見たことがありました。

『小澤征爾とウィーン』というテーマで講演をされましたが、非常に面白かったです。

話はクラシック音楽のグローバルとローカルな対比に焦点が当てられ

グローバル化の進む現代をどう生きるか、といった大きな流れが語られました。

中野さんは小澤征爾さんだけでなく、ウィーンの楽団員さんなどにも直接話を伺ったことがあるそうです。

その中野さんならではの語り、解釈がとても面白く、あっという間の1時間でした。

第2部、モナさんのピアノ五重奏「鱒」

お姉さんのアリス=紗良・オットさんについては

リサイタルに行ってサイン入りCDも持っているという入れ込みようの僕。

一方で、モナさんの演奏を聴くのは初めてでした。

姿形は似ていても、そこから紡ぎ出される音楽ははっきりと違っていて、室内楽よりもソロで聴きたいと思いました。

そんなわけで、「鱒」はやや消化不良気味でした。

アンコールでショパンのノクターンの1曲を弾いてくれたのですが、それがとても素晴らしかったです。

もっとソロで聴きたかった!

 

モナさんとは公演後、お話も少しさせていただきましたが、開放感のある明るさを持った方でした。

(姉のアリスさんは落ち着いて凛とした感じ。)

でもやっぱり姿形はお姉さんに似ているので、ドキドキしますね。笑

モナさんはまだCDは出していないとのことだったので、今後に期待ですね。

第3部、ノエ・乾さんと碓井俊樹さんのクライスラー

1月にして今年のベスト10に入るかというくらい、素晴らしかったステージ。

昨年、ノエさんの演奏を聴いて衝撃を受けたのが記憶に新しいです。

今年も期待を裏切らず、最高のパフォーマンスを見せてくれました。

クライスラーといえば「愛の挨拶」などに代表される小曲・アンコールピースの印象が強いですが、あえてそれを小品集として聴かせる。

観客がご高齢の方が多いということもありの選曲だったと思いますが、これがなかなかに妙案。

ニューイヤーコンサートにふさわしい華やかな曲が続きました。

ノエさんの人を惹きつける演奏はさらに輝きを増していて、会場が拍手を待ちきれなくなるほど。

選曲の妙と、ノエさんのパフォーマンスで、会場にいたお客様も十分に堪能されたのではないかと思います。

来年もぜひノエさんを呼んでいただきたい。

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▲前回のコンサート時には、ノエさんのCDが売り切れで買えなかったので、今回は開場後すぐにフライングゲットしました。

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▲サインもいただいて、リサイタルいきます宣言をご本人にしてきました。笑

今年はノエ・乾さんに大注目です!

ノエ・乾(公式)

まとめ

和敬ニューイヤーコンサート、今年も楽しませていただきました。

個人的にはやっぱり、モナ=飛鳥・オットさんの演奏をもう少しじっくり聴きたかったですね。

モナさんのせっかくの逸材を企画側が引き出せていない感じで、ちょっと残念でした。

次回の来日公演に期待しましょう。

 

本編ではあまり触れていませんが、碓井さんの演奏も素晴らしかったです。

激しいノエさんと息がピッタリ合った伴奏は、さすがとしか言いようがないです。

モナさん、ノエさん、碓井さんの演奏を聴いて思うのは、

やはりヨーロッパの第一線で活躍している人は、格が違うということ。

ちょっとした表現でも、ダイナミックに伝わってきます。

そしてそれは、どんな人でも違いがわかり、会場の盛り上がりという形で現れるのです。

人の奏でる音楽の素晴らしさと可能性を、改めて感じさせられた演奏会でした。

 

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