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音楽とITの可能性を探す、金川泰典のブログ

2年前、小脳梗塞になって学んだこと(1.発症編)

2014/05/22
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私は約2年前(執筆当時)の2012年3月12日に、小脳梗塞になりました。

小脳梗塞の話をすると、とても驚かれることが多く、小脳梗塞という病気を知らない方も多かったので、ここでご紹介したいと思います。

 

一般的に「脳梗塞」というと、大脳の脳梗塞のことを指すことが多いと思います。

小脳梗塞は脳梗塞の一種ですが、その名の通り、小脳に梗塞ができてしまう病気です。

梗塞とは、脳に血液が行かなくなってしまって、その先にある細胞が壊死してしまうこと。

小脳は、平衡感覚や運動神経を司っています。

梗塞が起こった部分は機能しなくなるため、具体的な症状としてはめまい、頭痛、吐き気などで、後遺症になるケースも多いと言います。

私の場合は、首の椎骨動脈が損傷してしまい、血管の内膜が剥がれて血管を塞いでしまうという状態(動脈乖離(かいり))になったことで、小脳梗塞になってしまいました。

小脳梗塞、発症時のエピソード

当時は地元香川県の企業に務めていて、夜遅くまで働いていました。

毎日疲れが残っている状態でしたが、風邪などの病気をすることもなく、頑張って働いていました。

 

ある月曜日の朝。

いつものようにめざましテレビで目が覚めたのですが、うまく起き上がれませんでした。

それどころか、起きた反動で逆側に倒れ込んでしまいました。

「あれ、なんかおかしいな」

立ち上がってみようとしても、めまいが酷くてまっすぐに立てません。

壁にしがみついて、ようやくずるずると歩けるくらいでした。

「これはなんか、やばい」

その日は午前中から仕事で打ち合わせが入っていたので、すぐにお客様と会社に連絡をし、午前休をいただきました。

立ち上がることすら難しいのに、歩くなんて、ましてや車の運転なんて絶対に無理な状態でした。

 

「疲れているのかな」

少し寝て様子をみようと思って、お昼くらいまでベッドで横になっていました。

寝ている間もめまいが酷くて、頭痛もかなりあるので、だんだん気持ちわるくなって吐き気までもよおすように。

お昼になっても症状は変わらず、家にいた母に頼んで、病院に連れて行ってもらうことになりました。

 

向かったのは、一年前に帯状疱疹をした際にお世話になった、実家近くの少し大きめな内科病院(讃陽堂 松原病院)。

駐車場から、病院の玄関へと向かって、母に連れられてふらふらと歩いて行きました。

すると、一人ではまともに歩けない状態の私をみて、看護師さんが車いすを押しながら飛んできました。

そのまま車いすに載せられて、処置室へ。

とりあえず寝かされて点滴を打たれました。

病状がわからない時に考えたこと

母は、不安で今にも泣きそうな表情になりながら、隣に付き添ってくれていました。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」

と、慰める私。

その時、ほんとうに直感的には大丈夫だと思っていました。

 

それでも、

「もしこのまま症状が治らなかったら」

「歩けなくなったら」

「車いす生活になったら」

「最悪死んじゃったら」

などといろいろなことをたくさん考えました。

 

「自分の人生はもう閉ざされてしまうかもしれない」

と本気で思ったら、急に考えに変化が起こったのです。

「死んでしまう恐怖に比べたら、もう何も恐れることなんてないじゃないか」

「まだやりたいことがたくさんある、こんなところで終われない」

と強く思いました。

自分はまだまだ道の途中で、無限の希望と可能性がある。

無事に元気になったら、やりたいことをどんどん実現させていこう。

 

めまいが酷くて、地球が完全に自分中心にぐるぐると回っている状態で、そんなことを考えていました。

診断の結果、小脳梗塞の疑いがあって緊急入院しました

問診のあと。

症状を見た先生が、急遽MRIを予約なしで検査をしてくれました。

初めて入るMRI、その間も頭のなかはぐるぐる回っていました。

 

30分ほどのMRI検査の後、私は処置室で寝かされていました。

その間に香川大学医学部の脳外科の先生へ、先ほどのMRIの結果が送信され、緊急で診断をしてもらっていたそうです。

その結果、先生から

「小脳梗塞の疑いがあります」

と告げられました。

 

私は

「ほう、脳梗塞の仲間なんだろうけど、小脳梗塞って聞いたことないな・・・」

と思いました。

隣では、「脳梗塞」というキーワードを聞いた母が、今にも泣き崩れそうです。

先生が一旦離れたあと、私は「小脳梗塞」という病気が気になったので、iPhoneを取り出してGoogle先生に聞いてみました。

すると、この記事の冒頭で紹介をしたような病気の内容、症状、後遺症の有無などがわかりました。

病気の事例を調べていくと、Mr.Childrenの桜井和寿さんが10年前(当時)、私とほぼ同じくらいの年の頃に小脳梗塞になって、ツアーを中止したことがあるということがわかりました。

「そうか、桜井さんはもう復活して、元気に活動している。きっと僕も大丈夫だ。」

ミスチルは私が大好きなアーティストということもあって、とても心強い情報でした。

母にも自分で調べた情報を教えて、「きっと、だいじょうぶやからね」と元気づけました。

 

そのまま即日入院することになりました。

「初入院が小脳梗塞って、なかなかすごいな~」とか、初めての体験にわくわくしている自分がいました。

自分がどんな病気で、これからどうなっていくのか想像ができるようになったので、その頃には結構安心できるようになっていたのだと思います。

なんとなく、大丈夫っぽい。

 

次の記事は、入院生活や治療方法について書いています。

 

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