Notes of Life

音楽とITの可能性を探す、金川泰典のブログ

「音楽を買う」ということをしない時代

2014/10/27
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約 3 分

iTunesの売上が世界的に落ちているそうです。

月額10ドルのストリーミング配信を始めたのがきっかけで、大きな数字の変化になったと見えますが、今年に入って13~14%も減少しているようです。

「音楽」を変えたアップルが、自らも音楽ビジネスを失う危機に-BLOGOS

 

Apple的にはストリーミングの収益が上がっているのでプラスになっているようですが、もはや

特定の曲を購入して聴く

というのはあまり時代にあっていないのかもしれません。

 

現在は流行りの曲やそこそこ有名な曲であればYoutubeなど無料のストリーミング配信で聴けてしまうものも多く、レコードやCDから続く「楽曲を購入する」というビジネスモデルは、もう崩壊していると言ってもいいでしょう。

CDがグッズ扱いになっているアイドル系は置いておいて、いまだに需要があるのはクラシック・ジャズ・演歌などのニッチな市場です。

圧縮音源や携帯音楽プレーヤーの音質に慣れてしまった人が多いので、音質を追求したりするのも、コアな音楽ファンのみです。

わたしも音楽に携わるものの一人として、「音楽の楽しみ方」が変化しているという時代の流れを感じています。

 

■「音楽を聴く」ことの価値の変化

たとえばベートーヴェンの第九を聴きたいと思った時。

「会場に行く」しか方法がなかった時代、演奏会に行くというのはとても特別なイベントでした。

「放送で聴く」ということができるようになった時代は、テレビやラジオの前で放送を心待ちにしていました。

「レコード、CDを買う」ことができるようになると、購入さえすればいつでもよい音で聴けるようになりました。

「インターネットの無料配信で聴く」ことができるようになった現在は、相対的にその価値が低くなってしまっているのです。

 

少しインターネットを検索すれば、世界の名だたる有名オーケストラの演奏や、過去の名演などがたくさん出てきます。

「名曲」と呼ばれるものは、検索すればほとんど聴けてしまえる状態です。

それらは「そこそこ満足できる音質」なので、Youtubeなどで十分に満足できてしまうのです。

「わざわざ買ってまで」聴くまでもないという位置づけに、音楽が追いやられてしまうのも仕方がないとも思えます。

 

■音楽の価値が下がっているからこそ、ライブが見直されている

そんな時代だからこそ、「会場で演奏を聴く」ということの意味が問われる時代になっていると、わたしは考えています。

生の音はもちろん、会場の雰囲気や演奏家との交流も合わせて、「音楽を楽しむ」という価値を高めていくことが必要です。

クラシック音楽の業界でも、そのことを意識していると感じることも多くなってきました。

 

みなさんと音楽の関係は、今どんな感じでしょうか?

 

 

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